フィアット500C(FIAT500C)を購入し、夢のオープンカー生活を満喫して約2ヶ月。突然起きた奇跡によりフィアット500Cが哀れな姿に!いったい何が起きたのか!?
奇跡は突然に
それはサーフィンの帰り道で起きました。
いつもの高速道路を車の流れに乗ってクルージング。もちろん幌は全開です。心地よいというより爽快な風を楽しんでいました。速度は90km/hくらいだったでしょうか。
「ドン!!」
大きな音がした瞬間、目の前、フロントガラス表面上部に大きく黒い物体が!
「えっ!?」
一瞬の出来事でハッキリ見えずもその物体は「鳥」!しかも大きい!カラスか!?
そのカラス(たぶん)はフロントガラス上部で一瞬留まっていたように見えましたが、すぐに幌全開の頭上を超えて後方へ飛んでいきました。いや、「後方へ落ちて行った」いうのが正しいかもしれません。なにせ高速走行中ですから。
カラスとぶつかったという事はわかりました。あの様子だと助からないと思われます。かわいそうな事をしました。そして、あの「ドン」という音。クルマへのダメージも心配です。幸いドライブフィールに違和感ないので、とりあえず自宅まで走行を続ける事にします。
不安でザワつく心を抑えながら・・・。
アルマゲドン
自宅へ到着。すぐにカラスが留まっていた(ように感じた)フロントガラス上部からフレーム周りを確認します。すると、かすり傷一つなし!
いやー、良かったー!と安堵しボンネットへ視線を落とすと・・・
な、な、なんじゃコリャー!!
ボッコリといってます!!
ボンネットに現われたその凹みたるや、隕石が落ちたかのよう。ああ、アルマゲドン。
立ち上がれ
陥没リペアについては「デントリペア」と「板金」という方法がある事を、過去の経験で知っています。前者であれば費用も影響も軽微で済む。確認しなくては。
何とか心にムチを入れ、深呼吸。立ち上がってクルマの状態分析を開始。
陥没はかなり広範囲かつ深い。さすがカラス。重量級のインパクトです。深く凹んだおかげで塗装面が割れてしまってます。これでは「デントリペア」は難しい。
続いて、車内のレバーを引きボンネットをオープン。
作動には問題なし。エンジンルームも見た感じは損傷なし。
ボンネット裏側はカバーがあり良くわからないものの、表側の陥没範囲の一部が裏側の突起箇所にまで及んでいました。こりゃ裏側から叩くデントリペアは難しそうです。板金だと仕上がりが心配だなと思いつつバンパーへ視線を落とすと・・・、
あーバンパーにも傷が!
大きくはないですが、塗装面の剥げや擦り傷っぽいものが数か所に。カラスの口ばしか爪でしょうか?この程度ならば飛び石をもらったと思って諦めもつくか・・・。
いったん状態を把握し、少し心が落ち着いてきました。
たまに起きるから奇跡
「高速道路走行中にカラスと激突した。」
そんな話、お聞きになった事ありますか?私は初耳です!
鳥って生存本能の固まりで回避能力高いんじゃないのか?
カラスってめちゃめちゃ賢いんじゃないのか?
ステレオタイプに見れば起きるはずのない事故でした。しかし世の中滅多に起きない事もたまーに起きている。それを奇跡と呼ぶのでしょう。
むしろ、私は幌フルオープンで高速走行中でしたから、カラスの衝突箇所によっては大事故につながっていたかもしれません。
もしもフロントガラスが破損していたら・・・
もしもトップから私の頭部に衝突していたら・・・
私が無事だった事も含めて奇跡だったのかもしれません。
私は奇跡に遭遇し、そして無事でした。これもオープンカーを楽しむという事。
相手のカラス(たぶん)さんの冥福を祈りつつ、気を取り直してフィアット500Cが負ったダメージのリペアに向き合いたいと思います!