私が購入したオープンカー、フィアット500C(FIAT500C)。その装備は決して機能性を追い求めず、むしろ程よいアナログ感がチンクエチェントのキャラクターと相まって「いい味」を醸し出しています。しかし1点だけ、個人的にモヤモヤする装備がありました。その装備とは「ラゲッジルームランプ」です。
モヤモヤする
私は趣味で月に1,2回程度サーフィンをします。自宅から海までの道のりは高速道路も交えて片道1時間半程度。セカンドカーであるフィアット500Cにとってはこの移動が絶好の「乗る機会」となり、サーフィンにとってはフィアット500Cのドライブフィールと幌を開けたオープン走行の風が移動の時間を「楽しい時間」にしてくれます。
今の私にとってフィアット500Cとサーフィンはお互いがなくてはならない関係。漫才におけるボケとツッコミ、洗顔における泡と化粧水と同じくらいの依存関係です。
さて、サーフィンに行く前日の夜、私はフィアット500Cのラゲッジルームにウェットスーツなどの道具を積み込みます。時々、積み込み時にラゲッジルーム内で細かいものをポロリと落とすことがあります。さほど大きくないラゲッジルームとはいえ、夜ですから光の助けは必要です。
フィアット500Cはラゲッジルーム左端の上部にランプを装備しています(私の愛車は装備。グレードによっては非装備らしい)。このランプ、確かに光るのですが、いやー暗い。私がラゲッジルームに敷いているFIAT純正オプションカバーの色が“黒“であることも影響しているかもしれません。とはいえ、点いてるんだか点いてないんだがわからないくらい暗いのです。
結局、夜間にラゲッジルームで細かい作業をする時は、スマホを取り出し背面ライト(懐中電灯)を点灯してラゲッジルーム内を照らしています。せっかくランプを装備しているのに・・・モヤモヤします。
このラゲッジルームランプ、もちろんトランクが開くと自動で点灯します。一方でオン/オフの切替えスイッチはないタイプなので、例えば日中など「今はランプ点かなくていいよ」という場面での意図的な「オフ」ができないわけです。


左端上部に光るラゲッジランプ。オフスイッチは無い。
サーフィンに行った際は、海に入る前と海から上がった時に、ウエットスーツの着替えやサーフボードへの手入れなどを行います。この間、トランクは開けっ放しです。時間にしてそれぞれ20分程度は開けているでしょうか。
いずれも既に日の光はありますからラゲッジルームランプの光は不要。しかし、私が望む望まないに関わらず、トランクゲートが開いていればランプは点灯してしまうのです。しかもランプの種類は“白熱電球“。昨今普及が進んでいる“LED“に比べて消費電力が大きい。


海に入る時、海から上がった時、トランクは長時間開けっ放しに。
「基本フルオープン」をポリシーとしている私。フィアット500Cのエンジン始動と停止をほぼ同じ頻度で幌(ソフトトップ)の開け閉めを行っています。開け閉めはモーター駆動です。フィアット500Cの取扱説明書にも「できるだけエンジンかけてから開閉してね」と記載があります。
日頃から負担をかけているであろうバッテリーは気がかりなところ。ラゲッジルームランプのひとつやふたつ、長時間点灯していたところで全体の消費電力から見ればたいした影響は無いのでしょうが・・・何となくモヤモヤします。


バッテリー負荷は気になるが「幌は開けるためにある!」のです!
LED電球を買う
せっかくの“サーフィン&ドライブ“、少しでもモヤモヤを排除してスッキリしたい。
LED電球は白熱電球に対してどれくらいの消費電力なのか?
調べてみると「おおよそ10分の1」とのこと。コレはデカイ!消費電力が抑えられる分、明るさの出力を高めることが可能になるわけですね。
「LED電球へ交換してスッキリしよう!」。そう決断し、さっそくネットで商品を探してポチっと購入です。
私がLED電球を購入したお店は、楽天市場さんに出店されていた「チキチキ電子」さん。商品は「フィアット500用」で適合確認等の心配なし。交換作業について、手先不器用な私は「自分で取付けできるだろうか・・・」と心配になるところ、チキチキ電子さんの商品説明ページ内では、電球の交換方法が詳細に記載されていました。その記載は写真中心でとても分かりやすい内容で、さすがの私も今回は安心して購入できました!
さて、購入したLED電球の気になる消費電力は「1.8w(ワット)」とのこと。フィアット500Cに純正で装着されている白熱電球は「5w(ワット)」ですから、消費電力はおよそ3分の1に削減されることになりますね。この情報だけでもモヤモヤの80%はスッキリです!
![]() ![]() | 価格:1580円 |
LED電球に交換
購入から数日後、LED電球が手元に届きました。さっそく交換しましょう!
フィアット500のラゲッジルームランプは助手席側の後席背面で奥まった場所にあります。まずは後席をパタリと前方に倒してラゲッジスペースと貫通。結果的にラゲッジルームランプのユニットに触れやすくなるわけです。


ノブを押して助手席側の後席を前方へ倒します。


後部座席を倒すとラゲッジルームと貫通。奥にランプが見えます。


トランク側から見るとこんな感じ。コレで作業が可能に。
交換作業で使用する工具は「内装剥がし」のみ。数種類ある手持ちの中で最も先端が細いモノで、マイナスドライバー的なサイズ感と樹脂素材による安全性(パーツに傷が付きにくい)を両立できますね。


使う道具はこの“内装剥がし“のみ
ラゲッジルーム側面の“壁“に埋め込まれているランプのユニットを引き抜きます。カバーの下端に窪みがあるので、“内装剥がし“の先端を挿し込んで「クイっ」と持ち上げるのですが、想像よりもわずかな力で簡単に浮き上がりました。不器用な私にはありがたい!
浮き上がったユニットを引っ張ると、“壁“に空いた穴の奥からケーブルでつながった状態です。この時点でもちろんランプは点灯したままです。


カバー下部の凹みへ“内装剥がし“を挿して浮かせます。


ラゲッジルームの壁から外れました。まだ光ってます。
ケーブル先端のコネクタ部の“ツメ“を“内装剥がし“の先端で押しながら“、ランプのユニットと分離します。コレでようやくランプが消灯。なぜかホッと安堵する自分がいました(笑)
続いてカバーの先端部をつまんで反対側を軸に「パカっ」と開きます。開いた中には丸みを帯びた白熱電球が鎮座していました。なんだが植物から果実を取り出すような、そら豆の皮をむいて“豆“を取り出すような、私はそんな感覚に陥りました。実にオモシロイ。
そうして中にある“豆“、いや白熱電球を指でつまんで引き抜きます。この時にビックリしたのが“豆“、いや白熱電球の「熱さ」です。つまんだ瞬間「うわっ!」と声が出るほど熱かった!作業開始でトランクを開けてから指でつまむまで、10~15分程度の時間だと思いますが、「こんなに熱くなってたのか!」と驚きました。もちろん通常時はカバーを隔てているので熱もやわらぐとは思いますが、ヘッドライトにもLEDタイプが普及する昨今、雪国ではヘッドライトに敢えてハロゲンランプを選択してその熱で付着する雪を解かすという話を聞いた事があります。なるほど実感です。


コネクタを抜きます。ようやく光が消えました(笑)


パカっと開くと“豆“ならぬ電球がコンニチワ。スゴイ発熱で触るとアッチッチです!
「アチチっ!」と声を出しながら取り出した白熱電球、改めて交換するLED電球と並べてみます。いやー、改めて技術の進化を感じます。同じ「ランプ」といえども全くの“別モノ感“を感じましたよ。
白熱電球が収まっていた場所へLED電球を挿し込み、カバーをパタリと閉じて、さきほど外したコネクタを接続すると・・・点きました点きました!LEDらしいホワイト系の色味、そして強さが増した明るい光です!


左の電球から右のLEDへ交換します。技術の進化を感じます。


交換後、コネクタを挿します。光量、色味がかなり変わりましたね。
最後にラゲッジルームの“壁“にユニットをあてがい「クッ」と押し込めば完成です!作業時間は不器用な私でも20分ほどで完了しました!なんだかウレシイ!
光の具合を確認すべく、作業開始時に倒した後席を起こしてラゲッジルームを通常の状態に戻します。改めてトランク側から覗き込み光り方を確認。
うんうん。イイじゃないですか!大成功です!


ラゲッジルームの壁に取り付けで完成です。


車内から倒した後部座席を戻します。


うん、明るくなりました。ナイス。
以上、私のラゲッジルームランプに関するモヤモヤの顛末をご報告しました。
夜間のラゲッジルームが使いやすくなり、バッテリーへの心配も解決、コレで“サーフィン&ドライブ“をモヤモヤなく楽しめる!
気分爽快!スッキリしました!オススメです!
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