私の愛車フィアット500C(FIAT500C)、基本的に幌はフルオープン。もちろん真冬でもオープンエアーです。しかしひとつ課題が発生。それは幌を開けた状態での車庫入れでした・・・。
贅沢な悩み
「せっかくオープンカー、幌は開けなきゃ損損」をポリシーとしている私、ちょっとした悩みがあります。それは道中でコンビニに立ち寄る時。
予め計画してコンビニへ行く時もあれば、思いつきでコンビニへ立ち寄ることがありますね。クルマで走行中、行く手の前方にコンビニの看板を目にした瞬間に、ノドの乾きやお手洗い(!)などが頭に浮かび、急遽コンビニ行きを決定する。コンビニの前を通り過ぎて「あ、そういえば」と考えていると次のコンビニが目の前に現れ思わず入ってしまう。
そんな時、ちょっと困るのが「どこで幌をクローズするのか?」。
コンビニを目にしてからクルマを駐車するまでのステップはおおよそ次の通り。
①前方にコンビニのサインが目に入る
②コンビニに寄ろうと決める
③コンビニの駐車スペースへ入る
④停める枠を決める
⑤決めた枠内に駐車する
⑥エンジンを停止しクルマから降りる
この一連のアクションのどこかで、幌をフルオープンからクローズ状態にしなければなりません。(幌を開けっ放しでクルマから離れる勇気はないので・・・)
フィアット500Cの幌は電動で開閉。しかも時速80km以下ならば走行中であってもフルオープンからクローズまで作動するというスグレモノです。開閉操作は前席頭上中央のスイッチで行いますから、走行中でもドライバーが開閉できます。
とはいえ、フルオープンからクローズまでは3ステップを踏む必要があります。スイッチを1回押してフルオープンからハーフオープンに、そこからもう1回押してハーフオープンからサンルーフ状態に、最後は長押しキープで完全クローズに。この3ステップ、よどみなく操作したとしても20秒程度を要します。
日常使いでは充分なスペックですが、今回のように走行中にコンビニに寄ろうと決めた瞬間(②)から駐車枠を決める(④)までは10秒程度。しかも、意識が「コンビニ」へ向いているため、幌を閉める操作を忘れがち。気づいた時には中途半端に駐車スペースへ侵入してしまっている(③)ことも多い。せっかく走行中に幌が開閉できるというのに、何とも贅沢な悩みではあります。
ドア開けバックする
さて、このまま勢いで駐車してしまうと1つ問題が。フィアット500Cの幌をフルオープンすると、リアに畳まれた幌がドライバーの後方視界を奪います。バック駐車においては安全確認もままならず。
後ろを見たいと思った私は反射的にやってしまったのです。「ドア開けバック」を。運転席のドアを少し開けてドアと車体の間から後方を覗き込みながらバックする方法ですね。
「車両間隔が掴めないヘタクソの証拠」と世間様では酷評されておりますが(笑)、後方の安全確認はもちろん、駐車枠側方の白線も確認できるし、後方にある車止めブロックとの距離感もつかめる。運転席側に障害物や駐車車両が無ければ割と便利な方法。私はキライではありません。
コレはフィアット500Cにはベストな方法なのではと若干テンションを上げながらバックしていると、突然スっとクルマの駆動力を失いました。おかしいと思ってセンターディスプレイを覗けばシフトポジションを示す表示が「N」に。取り扱い説明書を確認してわかりました。フィアット500Cの“デュアロジック“はギアが入った状態でドアが開き一定時間経つと、安全確保の為、自動的に「N」に入るのでした。その間およそ3秒程度。
なるほど、「デュアロジックでドア開けバックは出来ない。」発見でした。
視界の確保
さてさて、幌フルオープン状態での車庫入れも快適にできないか。畳まれた幌に阻まれた後方視界は何とかならないものか・・・。
直ぐに思いつくのはバックカメラですね。コンパクトなサイズのチンクエチェント、車庫入れには苦労しないだろうから無用の長物と思ってバックカメラは考えもしませんでしたが、幌で後方視界が失われるフィアット500Cには必要だったかもしれません。今後、要検討です。
その他、荒業としては「立ち上がる」という方法があります。運転席で後方へ振り返りながらヒョイと立ち上がる。幌の上方から見下ろす形で後方の様子を確認するわけです。課題は安全面と「ちょっと恥ずかしい」という点でしょうか。
しかし、しかしです!他に、もっともっとシンプルな方法を発見したのです!それこそ、今回の課題を抜本的に解決する方法!
それは!「前向き駐車」です!
そもそも後方視界を必要としなければ幌で視界が塞がれようが関係ありませんね!あっさり解決しました!
ということで、幌を閉めそこねた時は、前向き駐車します!
以上、最後はしょうもないオチで失礼いたしました!
ぶち当たった課題というのは、案外ヘンなこだわりがこじらせている場合がある。そんな典型的事例だったかなと思います(笑)。
これからもフルオープンでまいりましょう!