私の愛車、”チンクエチェント”こと「フィアット500C」。購入4年目を迎えております。
幸い故障とは無縁な日々を過ごしていましたが、ある日ブレーキランプの球切れが発生!プロにお願いしても良いけれど、取扱説明書に交換方法が書いてあったので、自分で電球を交換することに。コレが不器用な私には大冒険だったのです。
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いつだって、警告灯は突然に
その時は突然訪れました。そうです。警告灯はいつだって突然光ります。
出発しようとイグニッションキーをひねると、インパネ画面にアイコンとメッセージが現れました。私は言語設定を英語にしているので、警告メッセージも英語表記です。(コチラ過去記事参照)
「ちぇっく すとっぷ らいつ」。
ブレーキランプが切れたってことか。
我が愛車の走行距離は18,000kmを超えたところ。移動は高速道路中心なので、ブレーキランプは甘やかしてきたハズです。フィアット500のブレーキランプはテールランプと兼用。LEDではなく電球、「豆球」ってやつです。
ブレーキを踏んでランプが光るか確認しようと、クルマを後ろから撮影できる位置にスマホを設置。動画撮影を回しながら運転席へ戻ってブレーキを踏みます。撮影した動画を確認すると、ハイハイ、右側のブレーキランプが点いてませんでした。
「豆球の寿命って、そんなもんだったかねぇ」
おばあちゃんのような独り言をつぶやきながら、はて、交換はどうしようかしらと考えます。
グローブボックスから取扱説明書を取り出しパラパラとページをめくれば、ブレーキランプの交換方法がバッチリ書かれているではありませんか。
「コレくらいは自分でおやりなさいな」
フィアットさんから、そう言われている気がしました。
わかりました。やりましょう。手先不器用ですけども。
取扱説明書によると、電球の規格について「タイプ:バヨネット B」、「形式番号:P21/5W」と書いてある。”バヨネット”なんて聞いたことないけど、お店に行けばわかるだろうと、近所のカー用品店に向かいました。
カー用品店の店内にランプ系用品コーナーを見つけ、眼球を上下左右に動かし該当する電球を探しますが、”バヨネット”なんてどこにも書いてない。そうだよね!聞いたことないもん!
スマホを取り出し「電球 バヨネットとは」で検索すると、それは取付方法の一種で、要するに「差し込んでクルっとひねるタイプ」とのこと。何だよ!そういうことかよ!
あとは「P21/5W」であればo.k.。目の前にありましたよ!電球2個セットでお値段なんと500円くらい!安い!安すぎる!
さらに電球コーナーには交換作業の工賃が案内されてました。こちらは「1,500円」と。
合わせて2,000円となると、交換をお願いしちゃってもいいんじゃないかとも思いましたが、工賃1,500円くらいなら、作業も簡単なんだろうと。以前のワイパーブレード交換は楽勝だったし(過去記事参照)、大丈夫でしょうと初志貫徹。電球の購入だけで帰宅しました。
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取扱説明書から読み解けない難易度に苦戦(私の場合)
自宅へ戻り、早速交換作業を開始です。電球の交換はテールランプユニットの裏側から行います。そのため、まずはテールランプユニットをボディから外す必要があるわけです。
第一の工程は「2カ所のネジ外し」。ラゲッジカバーを開けると現れるネジ。テールランプユニットの左(内側)に縦に2か所並んでます。「こんな所にこんなネジがあったのね」と感心しつつクルクルっと緩めます。簡単に緩むので拍子抜けするほどです。楽勝です。
ところが、ココから雲行きが怪しくなります。取扱説明書によると、2本のネジを外せばテールランプユニットが「パカッ」っと外れるかのように書いてある。それなら簡単。しかし、実際は外れません。
「アレ、なぜだろう?」と、顔を近づけてよーく見ると、ネジと反対側、テールランプユニット右側(外側)がボディ本体にくっついたままです。
「まさか、爪でひっかけてる系?」
慌ててスマホで検索です。すると、やはりブレーキランプユニットの外側がボディと2カ所でつながっており、外し方は「テールランプユニットとボディのスキマに指をひっかけて引き抜く」とのこと。
「出たー!”カンタンそうで、実際は勇気がいるタイプ”!」
まずは軽く力を入れてみますが、案の定ビクともしません。部品を壊しちゃうかもしれない恐怖に打ち勝ち思いっきり力を入れる必要がありそうです。私が苦手でこれまでも苦労しているタイプ。自動車整備士さんとかホント尊敬しますわ。ハートが強くないとできない!
「ええい!いったれ!」とグッと力を込めると、”コフっ”と外れました!
やったぜ!ああ、コワかった!
改めて外した箇所を観察すると、テールランプユニット側には先端に”球体の出っ張り”が。ボディ側には”丸い穴”がありました。同じものが縦に2か所。コレを力で引き抜いた訳です。最初から知ってたら変な汗かかなかったのに!
と、ホッとしたのも束の間。まだまだ苦難は続きます。
引き抜いたテールランプユニットは、複数のケーブルでボディ側とつながっており、ケーブルの長さが短いので地面に置けない。助手もいない作業。仕方なくユニットを手に持ったまま、ケーブルを引き抜く作業へと続くのでした。コレ、スタミナの無い方(特に女性)は、一人で作業を進めるのは無理なのでは?
さらに、ケーブルのコネクタ外しが、私のような手先不器用さんには厳しい!
このコネクタは引っ張っても抜けないように“ガイドピン“なるものでロックされています。ガイドピンをずらすことでロックが解除されるのですが、このガイドピンが固い。しかし普通のプラスチックなので、力入れすぎると破壊しそう。またしても私が苦手な壊しちゃうかもしれない恐怖に打ち勝ち思いっきり力入れるヤツです!本日2回目!どうしてもイヤなので、手持ちのマイナスドライバーで何とかならないか中途半端にイジイジしてみましたが”ためらい傷”がつくばかり。
「ああ、わかったよ。思い切りイケばいいんでしょ。やりますよ(コワいけど)。」
覚悟を決めて「セイっ」と力を込めると、おお!何とかガイドピンが動きました!すかさず、配線を切らないよう指をかける位置に気を付けながらコネクタを引っ張ると、外れました!まるで“へその緒“が無事に取れたかなような感動です!そんな経験ないけど!
ようやくテールランプユニットをラゲッジルームに床置きできました。地面に落とさずがんばった腕の筋肉さん達を褒めてあげたいです。
一息ついてから、いよいよ電球の取り外しにかかります。テールランプユニットの裏側にパカッとフタが被さっている。コイツを外すわけです。
ところが、コイツが不必要なほど堅牢に爪で固定されている!その爪の数は6か所!そんなにいる⁉いらないよね‼またもや壊しちゃうかもしれない恐怖に打ち勝ち思いっきり力入れるヤツです!本日3回目!
もういくしかない!大胆なほど力を込めて爪を外しにかかりますが、「こっちを外すとあっちがハマっちゃう」というループにハマります(伝わりますかね、コレ)。あーイライラする!
何度か外しかけてはハマるを繰り返しているうちに、ようやくパカッとカバーが浮きました。やりました!
ハマグリのようフタを開くと中から出てきました!”豆級さん”の登場です!
ウインカー用のオレンジ電球と、ブレーキランプ兼テールランプのクリア電球が鎮座。今回交換するのは後者。やっと会えた。やりました!
電球の交換自体はカンタン。爪系の着脱は強いハートが必要。
クリア電球の外し方は簡単。反時計回りにクルっとひねるだけです。
その外した電球を観察してみると、電球の中が黒ずんでます。カー用品店で買ってきた新品と比べれば一目瞭然。最近あらゆる照明がLED化したせいで、しばらく見てませんでしたこの黒ずみ。球切れってこんなんだったよね。
次に、買ってきたピカピカの電球を差し込み時計回りにクルっと捻れば完了。電球の交換自体は楽勝です。あとは、テールランプユニットを元に戻す。ここまで来た道のりを戻るわけです。
今度は、先ほど外したフタを被せ、今度は6か所の爪をひっかけにかかります。外す時と同様に、コッチがハマればあっちが外れるのループです。イライラします。何度かのループの末、ようやく6か所すべてがハマりました。もうイヤですコレ。
ケーブルのコネクタ接続は、コチっと差し込むだけ。よしよしカンタン。
再び”へその緒”がつながったテールランプユニットを持ち上げ、ボディ側に合わせ、ユニット外側の例の出っ張りを、ボディ側の穴に合わせます。縦2か所の位置を同時に合わせるのに少し苦労します。位置が揃ったらグイと力で押し込む。
やりました完成です!いやー疲れた!
念のため、スマホで撮影して点灯状態を確認します。大丈夫、無事にブレーキランプが点灯してました。若干ですが、左側より明るい気が。左側の電球も寿命が近いってことでしょうか。電球は2個セットを買ったので備えはあり。後は左側も自分で作業するかどうか。もう大丈夫です。やりますよ!(気合い)
以上、テールランプ/ブレーキランプ交換の一幕でございました。
この交換作業、きっと難しくないんだと思います。プロはもちろん、シロウトでも、ササッとできる人は少なくないのでしょう。そして、私のような手先不器用な人間でも何とかとか交換できました!
私、またひとつ成長した気がします!