私が手に入れた夢のオープンカー、フィアット500C(FIAT500C)。最先端技術とはいえないものの必要充分な装備。しかし私が「あえて使っていない装備」があるのです・・・。
エコモード
最近のクルマでは一般的な装備となった「エコモード」。エンジンや駆動系の制御を燃費重視にする装備ですね。“ECOモード“、“グリーンモード“などなど、名称はメーカーごとに異なり、更にステアリングやサスペンションなどに拡大した「ドライブモード」を搭載する車種もありますが、共通してクルマの挙動を「優しい運転」に最適化することができます。
フィアット500Cにもあります。その名も「エコノミーモード」。センターコンソールにあるボタンでオンオフを切り替え、オンにすると「エンジン出力の抑制」、「シフトアップタイミングの早期化(ATモード時)」、「パワステアシスト量の増加」を行います。フィアット500Cのデザインテイスト通りに優しく穏やかな運転にピッタリですね。
「エンジン出力の抑制」は取説説明書の諸元表に具体的に記載されているのがスゴイ。
下記は私が所有する2020年式ツインエアの諸元です(取扱説明書より引用)。
通常 (エコノミーモード“オフ“) | エコノミーモード (エコノミーモード“オン“) | ||
最高出力 | 85ps/5,500rpm | ⇒ | 77ps/5,000rpm |
最大トルク | 145Nm/1,900rpm | ⇒ | 100Nm/2,000rpm |
なかなかのパワーダウンです。特にトルクの低下は大きい。
実際「エコノミーモード“オン“」で走行した時の印象は、まさに「優しい走り」。アクセル開度に対してとてもマイルドに反応します。「エコノミーモード」の狙い通り、完璧と言えるでしょう、しかし・・・。
私がフィット500Cに求めるのはツインエアエンジンとデュアロジックによる元気で軽快な走りなのです。よって「エコノミーモード“オン“」は、私にとっては極めて不本意な走りになる。
「コレではフィアット500Cに乗る意味がない!※」※あくまで私のハナシ
そう感じてしまった私は、エコノミーモードを「“オフ“!」にしています。今後もオンにする事はないでしょう・・・。
ちなみに、肝心の燃費効果について取扱説明書には明確な記載なく不明。つまるところ、「運転の仕方しだい」のようですから、効果の有無も判断が難しいようです。
アイドリングストップ
「エコモード」以上に普及しているであろう「アイドリングストップ」。その名の通りアイドリング時にエンジンを停止する事により燃料消費を抑える機能で、もはや説明も必要ないかと思います。
フィアット500Cにもあります。その名も「スタート&ストップシステム」。その仕様は、ブレーキを踏んで停車するとエンジンが停止し、ブレーキを離すとエンジンが再始動するという、ごくごく一般的な内容だと思います。ところが、フィアット500Cのトランスミッション“デュアロジック“との相性が問題です。
デュアロジックにはクリープ現象が無い為、ヒルスタートシステムが作動しない僅かな登り坂でブレーキを離してからアクセルを踏み込んでクラッチがつながるまでの僅かな”間”にクルマが後退してしまいます。この”間”に、アイドリングストップによるエンジン再始動までの”間”が加わって、より後退する(ような気がする)。コレが私にとっては違和感の許容範囲を越えてしまうのです。
「こんなにオタオタするくらいなら燃費なんてどーでもいいや!※」※あくまで私のハナシ
そう感じてしまった私は、スタート&ストップシステムを「“オフ“!」にしています。今後もオンにすることはないでしょう・・・。
フロントシートの座面
最後に番外編的なご報告を。装備という「作り」という表現がふさわしいでしょう。それは、フロントシートの「座面」です。
私がこれまでの人生で乗車したクルマのシートは、記憶の限り「背もたれ」と「座面」がL字に繋がっていて、L字の窪みにはほとんど隙間がなく、砂埃や社内で食べたお菓子のたカスが入り込む程度の僅かなものでした。
ところが私のフィアット500Cのフロントシートは「背もたれ」と「座面」の間にポッコリと大きな空間があるのです。
フィアット500Cの運転席シートには「座面」の高さ調整機構が備わっていて、座面横にレバーを「クイクイ」と引いたり押したりすると少しづつ座面の高さが上下します。
シート素材は適度な「スルスル感」を持っていて、乗り降りでお尻をずらす時も快適。「座面」の高さと合わせてドライバーにとっては最適な組み合わせです。
座高が高い私は、シートの高さを「最も下げる」にします。そうすると、座面には「後ろ下がり」の傾斜が発生するのですが、この座面にスマホや財布などを置くと、傾斜とシート素材のためにモノが後方へ滑っていくのです。そして滑ったその先にポッコリと大きな隙間が口を開けて待っているのでした・・・。
ある日、私はセルフのガソリンスタンドに行き、給油の為に車外に出た際、一時的に運転席にスマホを置きました。給油を終えて座面を見ると「スマホが無い!」。あるハズのものが無くなっていると人間パニックに陥りますね。心拍数が上がりました!
セルフのガソリンスタンドで私以外にクルマに近づいた人はナシ。そうであれば「車内にあるハズ」と冷静さを取り戻し、座面に手を伸ばせば大きな空間。そうです、この時に初めてこの隙間に気付きました。案の定、後部座席の足元ぶスマホが転がっていました。
この隙間、何とかならないものか?
実は「座面」の高さが最も高いと隙間は発生しません。つまり、私のシート調整(座高?)が生み出した大きな隙間とも言えるのです。隙間を塞ぐには、シートの高さに妥協を強いられることになります。
また、私は助手席にサーフボードを置くためにシートカバーをかけていますが、背もたれ部と座面がつながっています。シートカバーで隙間を塞ぐことはできます。尚、私が使用しているシートカバーは防汚・防水を目的としたデザインは味気ない製品ですが、フィアット500用ならば他にオシャレなシートカバーもありそうですね。
そして、根本的な解決方法は「そもそもモノを置かない」ということでしょう。
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以上、解決方法は3つです。
① 座面の高さを妥協して隙間を塞ぐ
② シートカバーをかけて隙間を塞ぐ
③ そもそも運転席の座面にはモノを置かない
私の場合は「③ そもそも運転席の座面にはモノを置かない」としました。
座面にモノを置くのは私の「手癖」なのでしょう。その後も無意識にスマホやら財布やらキーやらを置いては、「あ、〇〇が無い!」と慌てる日々を繰り返していますが、徹底できるようにがんばります!
以上、私があえて使っていない装備のご報告でした。
運転席の座面はともかく(笑)、エコモードとアイドリングストップは今の時代にクルマが適応する上で必要な機能。使わないのは心苦しいです。これからのクルマが向かう先に、実用性と趣味性の両立は大きな課題になるかもしれませんね。将来電動化しても楽しいクルマが登場するといいですね。